今回は、フェンシングを知るにあたって重要なフェンシング用語についてまとめてみたいと思います。
フェンシングの言葉は基本的にはフランス語です。
「始め!」や「やめ!」といった言葉もフランス語ですし、得点の数え方もフランス語です。なかなか聞き慣れない言葉が多いので「何て言った?」状態になるかと思いますが、興味がある方はぜひ覚えてみてください。
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【挨拶や構えを促す用語】
・ラッサンブレ サリュー → 気をつけ、礼
・オンガード、アンガルド → 構え
・エドプレ、プレ → 用意
【号令】
・アレ → 始め
・アルト → やめ
【攻撃に関する用語】
・アタック → 攻撃
・トゥシュ → 突き(試合中は得点が入った時に使われます)
・ノンヴァラブル → 攻撃したが得点にならない時
【技の名前】
・コントルアタック → 攻撃権のない状態で行うアタック
・リポスト → 相手の剣の攻撃を自分の剣で防御した後すぐに突き返す技
・コントルリポスト → 相手からのリポストをさらにリポストする技
・アタックオフェール → 自分に攻撃権があり、攻撃する際に相手の剣を叩きながらアタックする行為
・プリーズドフェール → 相手が攻撃してくる途中に剣を叩いて攻撃権を奪い、相手を突く行為
・ルミーズ → 自分の攻撃終了後、攻撃権がないまますぐ相手を突く行為
・シュミルターネ → 双方に攻撃権があり同時に突いた時
【点数の数え方】
・ゼロ → 0
・ユヌ → 1
・ドゥ → 2
・トロア → 3
・キャトル → 4
・サンク → 5
・シス → 6
・セット → 7
・ユイット → 8
・ヌウ → 9
・ディス → 10
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上記の言葉を使って試合の一連の流れ(例)を紹介したいと思います。
審判:「ラッサンブレサリュ」(お互いに挨拶して)
選手:「お願いします!」※対戦相手と審判に向かって挨拶し、挨拶後マスクをかぶる
審判:「オンガード」(構えて)
「エドプレ」(用意はいい?)
選手:「ウィ」(はい)
審判:「アレ」(始め)
・・・右側の人が得点を決めた時・・・
審判:「アルト」(やめ)
「アタック トゥシュ」(右側の人の攻撃が決まりました)
「ユヌ ザ ゼロ」※1対0
「オンガード、プレ、アレ」(構えて、用意、始め)
・・・左側の人が攻撃をしたが突けず、逆に右側の人が攻撃し得点を決めた時・・・
審判:「アルト」(やめ)
「アタック ノン コントルアタック トゥシュ」(左側の人が攻撃権を持っていて攻撃したが突けず、攻撃権のない右側の人の攻撃が決まりました)
「ドゥ ザ ゼロ」※2対0
「オンガード、プレ、アレ」(構えて、用意、始め)
・・・5点目が入り、試合が終わる時・・・
審判:「アルト」(やめ)
「リポスト トゥシュ」(左側の人の攻撃を右側の人が防御して突き返し、攻撃が決まりました)
「サンク ザ ドゥ」※5対2
「ラッサンブレサリュ」(お互いに挨拶)
選手:「ありがとうございました」※マスクを外し、握手をする
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このような感じで試合は行われます。なかなか難しいですね。
私も覚えるまでにちょっと苦労しました^^;
実際の試合(特に世界大会)だと、審判の発音が良すぎて聞き取れないこともあるかもしれません。
興味のある方はぜひ覚えてみてください。
次回もフェンシング用語について簡単に紹介していきたいと思います。